JLPT N1 Grammar

次の文章を読んで、（１）から（５）の中に入る最もよいものを１・２・３・４から一つ選びなさい。


　相撲の世界は大変厳しいものである。日本古来の伝統を重んじる縦社会の中で、しきたりを学びながら激しい稽古を積む（　１　）、上に上がっていくことはできない。
　しかし、全体で700名余りいる力士の中で「関取（せきとり）」と呼ばれる十両格以上に上がれる者はわずか１割（　２　）。それでもこの関取（　３　）、世間で一人前の力士として認められるのである。
　
　中には、そんな下働きや苦労を何年もする（　４　）別の道を選んだほうがいいと、途中でその道をあきらめてしまう者も少なくない。年配の人に言わせれば、そのくらいの苦労は何でもないと一蹴（いっしゅう）されそうだが、現代の若者にとっては想像以上のつらい生活なのだろう。
　
　だからこそこういった困難を乗り越えて、関取の地位を手にした力士には本当に（　５　）。



（注1）　十両：相撲の階級の一つ。幕内（まくうち）に次ぐ位置。
（注2）　一蹴される：はねつけられる。




（　１　）
１．にしたって
２．ものとなく
３．とみると
４．ことなしに


（　２　）
１．としているものだ
２．といったところだ
３．とさせられている
４．ということにしている


（　３　）
１．になってこそ
２．にしたらこそ
３．のことだから
４．とされているから


（　４　）
１．くらいなら
２．ものとして
３．ところで
４．ところを


（　５　）
１．感心される
２．感心させられる
３．感心だとされている
４．感心とされている






Answer




（　１　）
１．にしたって
２．ものとなく
３．とみると

４．ことなしに

（　２　）
１．としているものだ

２．といったところだ

３．とさせられている
４．ということにしている




（　３　）

１．になってこそ

２．にしたらこそ
３．のことだから
４．とされているから


（　４　）

１．くらいなら

２．ものとして
３．ところで
４．ところを




（　５　）
１．感心される

２．感心させられる

３．感心だとされている
４．感心とされている